2016年7月8日金曜日

小さな水辺




我が家の庭は通りから見ると洋風ですが、
奥に進むと和風な庭となっています。

ここはちょうど二間続きの座敷の目の前で、
障子を開け放てば、外も中も和の空間を楽しめる演出です。


・・・と言うと聞こえは良いのですが、
この家に越してきた時に一番 荒れ果てていたのは、まさにこの和風コーナー。
雑草防止のためなのか、見苦しいマットが敷き詰められ、
枯れ果てた盆栽は放置、石の水鉢の中にはヘドロが・・・
それはそれは恐ろしい有様でした。

それでも夫と二人、
雑草をむしり、御影石のブロックを敷き、玉竜を植えて、
数年かけて ようやく庭らしくなってきました。

ただ、問題は石の水鉢です。
排水設備が無いので、水を出しっぱなしにするわけにもいかず、
かと言って そのままではボウフラがわいて藪蚊だらけに・・・。
ボウフラ対策にメダカを飼っても、水がすぐに濁って見苦しい状態でした。



 
 
そこで今年は、「モノは試し」でホテイ草を2株 入れてみました。
 
すると、どうでしょう。
驚いたことに、一カ月近く経ちますが、水が濁らないのです。
時々 水を足したり、雨水が入ったりはしますが、
一度も水を入れ替えていないにも関わらず、水鉢の底が見えるほどクリア。

もしかして、
メダカの排せつ物をホテイ草が養分として食べているのでしょうか。
メダカにとっても、ホテイ草は心地よい日陰となっているようで一石二鳥です。
 
 
小さな水鉢の中に、
自然の大きな力を見る思いがします。