2018年8月22日水曜日

鍵盤の上で会いましょう。




ここ数カ月間 学び続けていた、
ベートーヴェンのソナタ第8番ハ短調 作品13『悲愴』第2楽章。

大好きな、大好きな、大好きな一曲です。

冗談抜きで、私の葬式には この曲を流してくれと、
再三 家族に言っているくらい。(呆れられていますが)

「悲愴」第2楽章で人生を終えたいと願うほど、好きな曲です。


そんなわけで、
来年2月のピアノの発表会には、
「悲愴」を弾こうと思っていたのですが・・・。





先日のレッスンで急に先生が、

「これだけ弾き込んだら『悲愴』はもう終わりで良し!
 次は思い切って、月光にしてみない?」

と、仰ったのです。


「悲愴」で発表会を迎える気満々だった私は少し驚いてしまいましたが、
「月光」の第1楽章も大好きな曲。
ワクワクしながら譜読みを始めました。





息子と一緒に始めたピアノ。

思うように上達はしませんが、それでも、
憧れだった曲を自分で弾くことが出来るなんて、
本当に嬉しく、幸せなことです。


子供の頃にも少し習っていましたが、
当時は先生が恐ろしくて、ピアノは苦行にしかすぎませんでした。

あぁ、この楽しさを子供の頃に知りたかった・・・

とは思うものの、
全ての出来事や出会いのタイミングはきっと・・・
神様が「良かれ」と思う時に定められているのでしょう。


長い年月を経て、
遠い存在だったベートーヴェンに鍵盤の上で会える喜びを味わいながら、
練習に励みたいと思います。






2018年8月17日金曜日

ローラに会いに



『On the Banks of Plum Creek』
 作者:Laure Ingalls Wilder
 出版:Harper Trophy(Full-Color Collector's Edition)
 言語:英語
 339ページ



家で読んだり、病院の待合室やファミレスで読んだり・・・
飽き性なので、並行して他の本にも手を出しつつ、
およそ二カ月間かけて読み終えました。

「大草原の小さな家」シリーズの4作目、
邦題『プラムクリークの土手で』です。


元々、英語で描かれた作品なので、
やはり翻訳版で読むよりも、英語で読むほうが面白かったです。

例えば、
ノルウェイ人のノルウェイ訛りの英語について描かれた場面では、
翻訳版ではあまり面白さが伝わらず(私にとってはですが)、
なぜローラたちが爆笑しているのかピンと来ませんでしたが、
英語で読んでようやく、その面白さが理解出来ました。


そして、この巻で初登場する意地悪な少女、ネリー・オルソン。
『大草原の小さな家』シリーズは、
ネリーによって面白さが倍増していると言っても過言ではないでしょう。
このネリーの意地悪さが、翻訳版よりも英語版のほうが断然に強いのです!

「母さん」の優しさや聡明さ、「父さん」の寛大で力強い様も、
日本語版と英語版では伝わり方が多少、違うように思います。
自然の中で生き抜く厳しさも。



国も時代も、私が生きている世界とは全く異なるのに、
こんなにも主人公のローラに共感し、感動し、涙するのはなぜでしょう。


平凡な日常の中に楽しさや輝きを見出し、懸命に生きている姿は、
いつの世にも尊いものなのだと、実感させてくれる名作です。








2018年8月13日月曜日

涼を求めて




今年の夏は、文字通り「酷暑」。
暑さが厳しいです。

ただでさえ暑いのに、
あろうことかLDKのエアコンが壊れてしまい、
屋内でも地獄の灼熱を味わう毎日です。

他の部屋にもエアコンはあるのですが、
どうしてもLDKで過ごす時間が長いので、朝から汗だく・・・。


そんなわけで、
涼を求めて家族でお出かけしてきました。


冒頭の写真に写るは、巨大な芋虫・・・ではなく、
ワサビのブロンズ像。
信州安曇野にある、大王わさび農場です。




農場に流れる蓼川(たでがわ)では、
川底まで綺麗に見られる清流が、水車を回していました。




川のせせらぎを聴きながら、名物のわさびソフトを味わいました。

ほのかに香るワサビが清々しく、
サッパリとした美味しいソフトクリームでした。





わさび農場で一息ついてから向かったのは、




標高2000メートルの美ヶ原高原。


車から降り立って驚いたのは、その涼しさ。
灼熱の下界とは別世界、気温は21度でした。


空高らかに響き渡るウグイスの鳴き声や、
首筋の汗を一瞬にして忘れさせてくれた涼風に、
言葉も出ず、ただただ深呼吸。


心地良いひと時をプレゼントしてくれた夫に、
私も息子も感謝でいっぱいでした。