2019年4月29日月曜日

引っ越し



平成から令和に変わるこのタイミングに、
ブログをお引越ししようと思います。



新「昭和ラボラトリー」
https://syouwalaboratory.exblog.jp/




またお会いできますように。










2019年4月16日火曜日

TOYOTAラリーチャレンジ in 八ヶ岳茅野




先日、息子にせがまれて
TOYOTAラリーチャレンジを見に行ってきました。


私自身は運転は好きなものの、
車にはさほど興味が無いのですが・・・
最近、すっかり車に夢中な息子の願いとあって、
苦手な早起きをして お弁当を作り(手抜き弁)、
家族三人で出かけました。





「TOYOTAラリーチャレンジ」とは、
参加者の約半数が初心者という、ビギナー向けのラリー競技で、
国内Bライセンスがあれば、ハイブリッド車やAT車でも
参加可能だそうです。
(TOYOTAラリーチャレンジHPより)

私たちが見に行った茅野市の大会でも、
女性ドライバーや初心者の方が、沢山参加されていました。

中には、18年前の第一回 大会から欠かさず出場しているドライバーや、
68歳のベテランの方も。
参加者は車関係のお仕事の方が多いようでしたが、
農業を営むご夫婦もいらっしゃいました。




派手なステッカーやホイール、リアウィングからは、
自分とは縁の無いスポーツカーのように思えますが、
ラリー用に改造されているものの、出場カーの大半は
ヴィッツやアクアなど、身近な車なのも魅力の一つでしょう。


そして注目すべきは、
この黒と白のツートンカラーのヴィッツ。


なんと、ドライバーは俳優の哀川 翔さんです。

会場で頂いた参加者名簿を見るまで
哀川さんが出場することは知らなかったので、
お名前を発見してビックリしてしまいました。

大河ドラマ『真田丸』が大好きで欠かさず観ていた息子にとっては、
哀川 翔さんは劇中で演じていた後藤又兵衛の印象が強いようでした。


「槍の又兵衛だ!」と、
興奮して声援を送ったものの、
興奮しすぎて、カメラに収められたのは車の後部のみ!

撮影は失敗しましたが、
実際にこの目で哀川さんのドライブテクを見られたのは嬉しかったです。






また、会場には
競技専用車のヤリスのレプリカも展示されていました。





車に詳しくない私ですが、
息子や夫と共にラリーの魅力を存分に楽しむことが出来ました。










2019年4月8日月曜日

7年目のステージ

 
 


息子のピアノの発表会がありました。


去年、真新しい学ランで演奏した息子は、
今年はジャケットにスラックス姿。

13歳のお誕生日(去年)に、
誕生日プレゼントとして誂えてやった余所行き着です。
ジャケットの裏地には、まるでどこぞの社長の様に、
フルネームの刺繍も入れてもらいました。

誕生日から5カ月が過ぎ、
その間にもどんどん体が大きくなってきたので、
ジャケットがサイズアウトしたのではと心配しましたが、
なんとか無事に着られました。


さて、今年の曲ですが、
先生の選曲で、ブルグミュラー作曲の「大雷雨」を演奏しました。

恥ずかしながら、私の知らない曲でした。

ブルグミュラーの「25の練習曲」は、私も子どもの頃に弾きましたが、
それよりも少し難易度の高い「18の練習曲」は、
まったく弾いたことがありませんでした。
「大雷雨」は、その「18の練習曲」の中の一曲です。


迫り来る黒雲に渦巻く風、荒れる暗い空に走る稲光・・・


序盤、中盤の疾走感から一転、ガラリと穏やかに変わる終盤。
雲間から光が射し、嵐の後に青空が広がって行くような、
そんなドラマティックな一曲です。

よく弾き込んで練習したので、
本番でも指が転ぶことなく、
息子が目指した大雷雨を表現できたのではないかと思います。


それにしても・・・
本当に大きくなったなぁと、
ステージ上の息子を眺めながら思いました。


初めて発表会で演奏したのは、7歳の春。
ピアノを始めるには、遅すぎるスタートでした。

 
ですが、

半ズボンのスーツに、ハイソックス、
真新しいピカピカの靴を履いて、
緊張もしないで嬉しそうにステージに立った小さな男の子が、
私の背丈を軽く超えた今もなお、ピアノを続けていることに、
私は何とも言えない大きな喜びを感じるのです。












2019年4月2日火曜日

「A Child Called 'It'」



『A Child Called 'It'』
 作者:Dave Pelzer
 出版:Orion Books
 言語:英語
 224ページ



幼少期に実の母親から受けた壮絶な虐待を告白した、
作者デイヴ・ペルザーの自伝的作品。
日本でも『Itと呼ばれた子』という邦題で出版され、話題になりました。


過去を振り返る・・・と言うよりは、
まさに虐待を受けていた当時の目線に戻って描かれた作品なので、
母親の残虐性や狂気が、より一層 強く読者に伝わってきます。

英語そのものはセンテンスが短く、読みやすいのですが、
内容があまりにも暴力に満ちていて・・・読んでいると具合が悪くなるほど。
あまりの残虐な内容に、最初に出版されたアメリカでは、
虚偽の内容なのではないかと、論争が巻き起こったようです。

ですが、
虐待の内容や、親がいかにして虐待を正当化するかなど、
ごく最近に日本で起こった、小学生女児の虐待死事件と共通する部分も多く、
仮に誇張された内容であっても、
この作品から学ぶことは多いようにも思いました。








2019年3月22日金曜日

ヴィオラのレッスン



最近の私の愉しみと言えば、
礼拝堂で行われる、息子のヴィオラのレッスンについて行くこと。


冬の間は
教会の付属の建物の一室で行われていたレッスンですが、
寒さが緩んできたこともあり、
天井の高い礼拝堂でレッスンを受けるようになりました。

さすがは礼拝堂、音が綺麗に響きます。







この礼拝堂は国の有形文化財に指定されていますが、
今も現役で礼拝が行われ、また、
音楽教室の会場としても利用されるなど、
まさに「生きた形」で大切に受け継がれています。






片隅には、アンティークのチェンバロも・・・

と思ったら、
なんと、先生が作られた手作りのチェンバロでした!



 



日によっては、一時間近くに及ぶレッスンですが、
私はお気に入りの本を持ち込んで、
息子のヴィオラの音色を聴きながら、
優雅な読書タイムを楽しんでいます。





ヴィオラを始めてから まだ一年にもなりませんが、
練習の甲斐があり、随分と上達しました。
先生のピアノに合わせて、ソロで弾けるようにもなりました。


最近の息子は、家でも音楽の話ばかり。
楽しみながら打ち込めることが見つかって、
本当に良かったなぁと、私もなんだか嬉しい気持ちになります。







2019年3月2日土曜日

ほろ酔いの手土産




夫が仕事関係のパーティーへ。



駅に迎えに行くと、
ほろ酔いの夫が、お花を持って待っていました。
パーティーの後、会場に飾られていたお花が配られたそうで・・・


さっそく、玄関に飾りました。
そんなに日持ちはしないでしょうが、
ほんの数輪でも、お花があると心が華やぎます。







2019年2月25日月曜日

ゴルゴダの丘に月は昇る。

ピアノの発表会


ステージのことを
「ゴルゴダの丘」と表現したのは、
ロシアを代表するピアニストの一人、エミール・ギレリス。

「ゴルゴダの丘」とは、
イエス・キリストが磔にされた場所・・・


日曜日。
一年に一度のピアノの発表会がありました。


ピアノソナタ第14番嬰ハ短調


今回、私が演奏したのは、
ベートーヴェン作曲「ピアノソナタ第14番嬰ハ短調」第一楽章(「月光」)。

憧れの一曲・・・

ようやく、ここまで辿り着いたかと、
先生に楽譜を頂いたときは、喜びで胸が一杯になりました。


練習に練習を重ね、
発表会当日も家を出る直前まで弾き続け、
会場では膝に楽譜を広げて、心を整えようと深呼吸。






「今年は落ち着いて弾ける」・・・と、思ったのですがね。

結果から言うと、
今までで一番 酷い出来でした。


集中が途切れて、完全に手が止まってしまったのです。


凍り付く会場・・・
沈黙ならば、ここまで恐ろしい思いをしなかったのでしょうが、
とてもショッキングなことに、とある老人に嘲笑され、ヤジを飛ばされてしまいました。


その老人は社会的地位が高く、地元では著名な人物なのですが、
私以外の奏者に対しても、馬鹿にしたような笑い声を上げ、
「こんな曲は嫌いだ」と文句を言い続けていました。

そんな戯言に心を乱される私は、まだまだ未熟。

なのですが、
私にとっては、演奏するにはとても辛い環境でした。

弾き始めてすぐに選曲の文句を言われ、
ミスタッチには惜しみなく注がれる嘲笑。
そして、手が止まってしまうと、大笑い。

もう、どうやって演奏を再開し、
弾き終えたのか記憶が曖昧なくらいです。
地獄を見た、と思いました。




発表会終了後、見ず知らずの女性が私のもとに駆け寄り、
「外野のうるさいのは気にしちゃダメよ。とても綺麗な音だったんだから」
と、言葉をかけてくれました。

それまでずっと我慢していましたが、
「ありがとうございます」を言い終えないうちに落涙してしまいました。


とても辛い経験でしたが、
ゴルゴダの丘にも月は昇ったと、思いました。