2018年2月15日木曜日

Happy Valentine’s Day 💛



2月14日。バレンタインデー。


一昨年あたりから、
同級生の女の子たちから お菓子を頂けるようになった息子。

当日はポーカーフェイスで登校するものの、
きっと心はソワソワしているはず・・・


そんな息子を見送りつつ、
母は我が子がお葬式のような表情で帰宅することを想定し、
窓辺で ほろ苦いビターチョコレート入りの焼き菓子を冷ますのです。



午後。
家を出た時と同じように、
ポーカーフェイスで帰宅した息子。

「おかえり」と声をかけつつも、
こちらからは敢えてアレコレ聞かないほうが良いだろうと、
思春期真っただ中の息子を気遣う母・・・


四方山話ばかりで、
一向にバレンタインについて言及しない息子に業を煮やし、
ついに私から「今日はバレンタインだね」と声をかけてみました。

「あぁ、そうだね」と、息子。
「みんな、友チョコで盛り上がったのかしら?」
食器を洗いながら、何でもない風に聞いてみます。

「まぁ、それなりに。今日だけは先生もお菓子持参を大目に見てくれるから」
息子もランドセルを片付けながら、何でもない風に答えます。
これはダメだったかーと思いつつ、
「あなたは頂けたの?」と聞いてみたら・・・






息子、
嬉しそうな笑顔を隠し切れないままに、
そっぽを向きながらランドセルから お菓子を取り出しました。
(メリーチョコレートはピアノの先生から頂いたもの)

この後、塾でも女の子からガトーショコラを頂いた息子。
私が迎えに行ったら、
もう喜びを隠そうともせずに


「参ったなー。俺、”もらえる側の人”になっちゃったからなー」


と、すごい言葉が飛び出しました。
あまりに滑稽で、こちらは笑いをこらえきれませんでしたが、
息子が幸せそうで何よりです。

言うまでもなく、
「本命チョコ」ではありませんし、
学校では幾つも貰って自慢している男子もいたようですが、
息子にとっては そんなことは重要ではないのです。

「バレンタインに自分のことを思い出してくれた人がいた」、
ただただ それが嬉しくてたまらないのです。

自分は2月14日の友チョコではなく、
ホワイトデーにお返しをしたいとのことで、
なんだかムシが良いような気もするのですが、
なんとなく・・・息子の気持ちが分からなくもありません。







夜ごはんの後は、
私が焼いた不格好なお菓子を家族で食べました。