2019年4月8日月曜日

7年目のステージ

 
 


息子のピアノの発表会がありました。


去年、真新しい学ランで演奏した息子は、
今年はジャケットにスラックス姿。

13歳のお誕生日(去年)に、
誕生日プレゼントとして誂えてやった余所行き着です。
ジャケットの裏地には、まるでどこぞの社長の様に、
フルネームの刺繍も入れてもらいました。

誕生日から5カ月が過ぎ、
その間にもどんどん体が大きくなってきたので、
ジャケットがサイズアウトしたのではと心配しましたが、
なんとか無事に着られました。


さて、今年の曲ですが、
先生の選曲で、ブルグミュラー作曲の「大雷雨」を演奏しました。

恥ずかしながら、私の知らない曲でした。

ブルグミュラーの「25の練習曲」は、私も子どもの頃に弾きましたが、
それよりも少し難易度の高い「18の練習曲」は、
まったく弾いたことがありませんでした。
「大雷雨」は、その「18の練習曲」の中の一曲です。


迫り来る黒雲に渦巻く風、荒れる暗い空に走る稲光・・・


序盤、中盤の疾走感から一転、ガラリと穏やかに変わる終盤。
雲間から光が射し、嵐の後に青空が広がって行くような、
そんなドラマティックな一曲です。

よく弾き込んで練習したので、
本番でも指が転ぶことなく、
息子が目指した大雷雨を表現できたのではないかと思います。


それにしても・・・
本当に大きくなったなぁと、
ステージ上の息子を眺めながら思いました。


初めて発表会で演奏したのは、7歳の春。
ピアノを始めるには、遅すぎるスタートでした。

 
ですが、

半ズボンのスーツに、ハイソックス、
真新しいピカピカの靴を履いて、
緊張もしないで嬉しそうにステージに立った小さな男の子が、
私の背丈を軽く超えた今もなお、ピアノを続けていることに、
私は何とも言えない大きな喜びを感じるのです。