息子のピアノの発表会がありました。
去年、真新しい学ランで演奏した息子は、
今年はジャケットにスラックス姿。
13歳のお誕生日(去年)に、
誕生日プレゼントとして誂えてやった余所行き着です。
ジャケットの裏地には、まるでどこぞの社長の様に、
フルネームの刺繍も入れてもらいました。
誕生日から5カ月が過ぎ、
その間にもどんどん体が大きくなってきたので、
ジャケットがサイズアウトしたのではと心配しましたが、
なんとか無事に着られました。
さて、今年の曲ですが、
先生の選曲で、ブルグミュラー作曲の「大雷雨」を演奏しました。
恥ずかしながら、私の知らない曲でした。
ブルグミュラーの「25の練習曲」は、私も子どもの頃に弾きましたが、
それよりも少し難易度の高い「18の練習曲」は、
まったく弾いたことがありませんでした。
「大雷雨」は、その「18の練習曲」の中の一曲です。
迫り来る黒雲に渦巻く風、荒れる暗い空に走る稲光・・・
序盤、中盤の疾走感から一転、ガラリと穏やかに変わる終盤。
雲間から光が射し、嵐の後に青空が広がって行くような、
そんなドラマティックな一曲です。
よく弾き込んで練習したので、
本番でも指が転ぶことなく、
息子が目指した大雷雨を表現できたのではないかと思います。
それにしても・・・
本当に大きくなったなぁと、
ステージ上の息子を眺めながら思いました。
初めて発表会で演奏したのは、7歳の春。
ピアノを始めるには、遅すぎるスタートでした。
ですが、
半ズボンのスーツに、ハイソックス、
真新しいピカピカの靴を履いて、
緊張もしないで嬉しそうにステージに立った小さな男の子が、
私の背丈を軽く超えた今もなお、ピアノを続けていることに、
私は何とも言えない大きな喜びを感じるのです。
半ズボンのスーツに、ハイソックス、
真新しいピカピカの靴を履いて、
緊張もしないで嬉しそうにステージに立った小さな男の子が、
私の背丈を軽く超えた今もなお、ピアノを続けていることに、
私は何とも言えない大きな喜びを感じるのです。