2018年12月22日土曜日

サンタクロースからの宿題




毎年、恒例の音楽教室のクリスマス会。

去年は予定が合わずに参加できなかったので、
今回は二年ぶりの参加となります。


このクリスマス会、
お菓子やサンドイッチを食べて楽しく過ごす・・・だけが目的ではなく、
生徒それぞれが、何か1、2曲 ピアノ演奏を発表する場なのです。
「音楽教室」ですから、当たり前か・・・。

実は私、このクリスマス会が大の苦手。

ピアノと参加者との距離が近く、
また、顔見知りの保護者の方々の前でピアノを弾かねばならないのが、
上がり症の私にとっては、苦痛で苦痛でたまらないのです。
クリスマス会では、大人で演奏するのは私くらいですし・・・。
(先生の命で、必ず弾かねばならない)

ですがまぁ これも、
2月に予定している大人向けの発表会の予行練習と思って、
乗り越えるしかありません。

今回、私が 演奏したのは、
ベートーベンの『月光』第一楽章です。
結果は、例年通り。
緊張しすぎて、自暴自棄な演奏になってしまいました・・・。


さて、息子ですが、
4月からヴィオラを始めたということで、
先生から「今回はピアノじゃなくてヴィオラを弾いてね」と頼まれました。



息子、若干 恥ずかしそうに、
ヴィオラについて説明した後、
演奏したのは「夕焼け小焼け」と「きらきら星」の二曲。

息子が人前でソロで演奏するのは、今回が初めてです。
が、私とは正反対の性格なので、
難なくサラリとやってのけました。

私が生んだはずなのに、どうしてこうも私と違うのか。

息子がなぜ緊張に飲み込まれずに演奏できるのか、
演奏している間はどんな心境なのか知りたくて、
あれこれ質問攻めにしました。

一方、息子は息子で、
なぜ私がこんなに緊張するのか理解できないらしく、
会話は平行線を辿るのみでした。


よく、上がり症の人に対して、
「人前で良い格好しようとするからだ」だの、
「上手くやろうなんて考えるからだ」などと言う人がいますが、
それは大きな間違いです。

上がり症の人間が何よりも切実に願っているのは、
上手くやることでも、カッコ良くやることでもなく、
ただ単に「緊張に振り回されたくない」だけなのです。

「良い演奏のためには、程良い緊張は必要」と言うピアニストもいます。


今年もまた、
サンタさんに大きな課題をプレゼントされたような気がしました。