『The Horse Whisperer』
Nicholas Evans 著
出版社:
Pearson ESL
言語:英語
87ページ
ロバート・レッドフォード主演・監督で映画化された作品の原作。
(邦題『モンタナの風に吹かれて』)
作者はイギリス人ですが、アメリカでの取材旅行を経て、
イギリスに帰ってから本作を書き上げたようです。
有名雑誌の編集者である母と、弁護士の父を持つ裕福な少女。
趣味は乗馬ですが、友人と一緒に遠乗りに出かけた先で酷い事故に遭い、
少女も愛馬も、心と体に大きな傷を負います。
その傷を癒し、乗り越えるために、
モンタナの伝説的な調教師トムの元を訪れた母娘と馬、
そして調教師との心の触れ合いが描かれた作品です。
便宜上、「調教師」という言葉を使いましたが、
トムは馬の気持ちに寄り添い、語り掛け、馬の心を癒すことの出来る特殊な人物です。
映画を観ずに、何の先入観も無くこの本を手に取ったのが
良かったように思います。
と言いますのも、
読み終えてから映画について調べたところ、
映画と小説とでは結末が全く異なるようなのです。
映画を観てもいないのに断言してしまうのも乱暴な話ですが、
私は映画よりも原作の結末のほうが胸に迫るものがあると思いました。
牧場や乗馬に関する用語が多少 難しく感じられましたが、
全体的にはさほど難解な英語ではありませんでした。
ページをめくるごとに、
馬の息遣いを感じたり、大自然を吹き抜ける爽快な風を
頬に受けている様な感覚を味わうことが出来ました。