2018年6月30日土曜日

Buon giorno !!




イタリーからやって来た、花柄のニワトリ。
水差しです。

傾けると、ちゃんとクチバシから水が出てきます。

が、水差しとしてではなく、
花瓶として使うことにしました。



ヨーロッパでは、ニワトリは「縁起の良い生き物」とされているそうです。
イタリアの他、スペインやポルトガルにも、
似たようなニワトリ型の水差しが存在するとのこと。

それぞれの国のニワトリ水差しを蒐集したら、
どんなに素敵でしょう・・・

鳥好きの私には、たまらないデザインです。






2018年6月25日月曜日

大正浪漫へ






昔から残る細い道を通り抜け、角を曲がると、
思いがけず姿を現す大正浪漫。

長野県須坂市にある「須坂市旧上高井郡役所」です。


須坂は古い商店や蔵が残る古風な町ですが、
この旧上高井郡役所の周辺には近代的な住宅も多くあります。

平成の中に凜と建つ大正建築物は、
まるで孤高の老紳士のような佇まいです。





堂々たる切妻破風に、
どっしりと構えた車寄せ。





現在は、多目的ホールとして市民に開放されています。


訪れた日はとても暑かったからでしょう、
正面玄関の扉は、まるで大正時代に誘うかのように
開け放たれていました。





白い漆喰の壁に映える、
天井と建具の涼やかな青竹色。





綺麗に磨き上げられた床板に、
この建物がいかに大切に愛されているかが分かります。





どの部屋にも開放的な大きな上げ下げ窓があり、
光が溢れています。





須坂市の歴史資料の他に、
蓄音機とラヂオも展示されていました。





館内に階段室は二か所。




吹き抜けにも大きな上げ下げ窓があるので、
現在ほど電気が備えられていなかった大正時代でも、
館内は明るかったのではないでしょうか。








訪れたこの日、
一階では生け花教室が、
二階ではバイオリンのコンサートがありました。

私たち一家は、コンサートを楽しみました。







もう一つの階段室。





二階の部屋の壁には、
明り取りのガラス窓がはめ込まれていました。

そこここに、明るく過ごす工夫が凝らされています。





玄関ホールの扉。

平成と大正を結ぶ、
タイムスリップの扉です。




敷地は駐車場としても利用されているため、
車が写り込んでしまうのが何とも残念ではありますが、
それでも、理想的な形で文化財が利用されていると思います。



建設から100年を経た現在もなお、
多くの人が集う 旧上高井郡役所は、
心なしか幸せそうに見えました。






建物データ
「須坂市旧上高井郡役所」
所在地:長野県須坂市大字須坂812-2
建設:大正6年(1917年)


 


2018年6月18日月曜日

路傍の贈りもの




先日、徒歩で帰宅途中に、
とあるお宅の前に置かれたブリキのバケツに気が付きました。

バケツには、こぼれ落ちそうな大きなアナベルが幾枝も。

そして、
流れるような縦書きの達筆で、
「お花、ご自由にお持ちください」と書かれた貼り紙がしてありました。



どんな方が育てたアナベルだろう・・・
上品なまとめ髪の奥様か、いや、園芸好きな初老の男性かも。



想像を巡らせながら、アナベルを四本、頂いてきました。






2018年6月17日日曜日

日曜日の音楽会



息子にとっては とってもタイムリーな教養講座、
「チェロとファゴットの調べ」が、
我が家の目の前にある公民館で開催されました。


講座に招かれたチェロ奏者のKさんは、
息子が所属する室内楽部の大先輩。
プロ奏者となられた現在も、
室内楽部の子どもたちを教えに、中学校に来てくださっています。




バッハの「無伴奏チェロ組曲第一番プレリュード」を演奏する、K先生。
芳醇な音色もさることながら、とっても綺麗な方です。
(お顔を見せられないのが残念)







チェロとファゴットの共演、
ワイセンボーン作曲「セレナード」。

最前列で鑑賞したので、
本当にすぐ目の前での演奏です。
床板からもビリビリ伝わる低音の迫力に、圧倒されました。



今回は、チェロとファゴットが主役でしたが、
伴奏のピアノを担当された方も含めて、全てプロの奏者。
贅沢な休日を過ごせました。



息子も良い刺激を頂いて、
自主練習に熱が入る模様。

いつの日か、息子の演奏を聴くのが楽しみです。







2018年6月12日火曜日

Viola




息子が首を長くして待ちわびていたヴィオラが、
ようやく届きました。



中学校に進学し、
室内楽部に入部した息子。

体験入部の後、
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの中から
好きな楽器を一つ選んで下さいと言われ、
息子は一番好きな音色だったヴィオラを選びました。

長らく、独奏楽器としては日の目を見なかったヴィオラには、
ヴァイオリンのような情熱的な派手さは無いのかもしれませんが、
その、深く重厚な音色には、
夕暮れ時のような落ち着いた美しさがあります。


弦楽器が初めての息子にとっては、
なかなか難しい新たな挑戦となるでしょうが、
存分に音楽と青春を謳歌してほしいなと願っています。







2018年6月4日月曜日

掘り出しもの




久々に古本屋へ行ったら、
大好きな『大草原の小さな家』シリーズの洋書を発見。


1巻、4巻、5巻と、中途半端な3冊ではありますが、
日本語版は全巻読んだので、
英語版でもストーリーのつながりに問題なく楽しめるでしょう。
(しかも、なぜか開いた痕跡すら無い、ほぼ新品!)


その実、
英語版も1巻はすでに読み終えてあります。
20代の頃、バーモント州にホームステイをした折に、
ステイ先のお嬢さんに1971年版の第1巻を頂いたのです。

お嬢さんが幼少期に繰り返し読み、
更に私が繰り返し読んだので、1971年版はすでにボロボロ。
それは宝物として大切に保管して、
今後、ページをめくるのは、今回購入した2004年版にすることにしました。


ローラ・インガルス・ワイルダーの文章は、
日本人の私にも読みやすく、情景が目に浮かぶようです。

決して便利ではない開拓時代の話ですが、
大きな事柄から小さな事柄まで、全てがキラキラと輝き、
希望をもって人生を歩むことの大切さを教えてくれます。


私にとっては、まさに人生のバイブル・・・


ローラが書いた英語で全巻を読破するのが、
私の目標の一つです。