2019年4月2日火曜日
「A Child Called 'It'」
『A Child Called 'It'』
作者:Dave Pelzer
出版:Orion Books
言語:英語
224ページ
幼少期に実の母親から受けた壮絶な虐待を告白した、
作者デイヴ・ペルザーの自伝的作品。
日本でも『Itと呼ばれた子』という邦題で出版され、話題になりました。
過去を振り返る・・・と言うよりは、
まさに虐待を受けていた当時の目線に戻って描かれた作品なので、
母親の残虐性や狂気が、より一層 強く読者に伝わってきます。
英語そのものはセンテンスが短く、読みやすいのですが、
内容があまりにも暴力に満ちていて・・・読んでいると具合が悪くなるほど。
あまりの残虐な内容に、最初に出版されたアメリカでは、
虚偽の内容なのではないかと、論争が巻き起こったようです。
ですが、
虐待の内容や、親がいかにして虐待を正当化するかなど、
ごく最近に日本で起こった、小学生女児の虐待死事件と共通する部分も多く、
仮に誇張された内容であっても、
この作品から学ぶことは多いようにも思いました。
2019年3月22日金曜日
ヴィオラのレッスン
最近の私の愉しみと言えば、
礼拝堂で行われる、息子のヴィオラのレッスンについて行くこと。
冬の間は
教会の付属の建物の一室で行われていたレッスンですが、
寒さが緩んできたこともあり、
天井の高い礼拝堂でレッスンを受けるようになりました。
さすがは礼拝堂、音が綺麗に響きます。
この礼拝堂は国の有形文化財に指定されていますが、
今も現役で礼拝が行われ、また、
音楽教室の会場としても利用されるなど、
まさに「生きた形」で大切に受け継がれています。
片隅には、アンティークのチェンバロも・・・
と思ったら、
なんと、先生が作られた手作りのチェンバロでした!
日によっては、一時間近くに及ぶレッスンですが、
私はお気に入りの本を持ち込んで、
息子のヴィオラの音色を聴きながら、
優雅な読書タイムを楽しんでいます。
ヴィオラを始めてから まだ一年にもなりませんが、
練習の甲斐があり、随分と上達しました。
先生のピアノに合わせて、ソロで弾けるようにもなりました。
最近の息子は、家でも音楽の話ばかり。
楽しみながら打ち込めることが見つかって、
本当に良かったなぁと、私もなんだか嬉しい気持ちになります。
2019年3月2日土曜日
ほろ酔いの手土産
夫が仕事関係のパーティーへ。
駅に迎えに行くと、
ほろ酔いの夫が、お花を持って待っていました。
パーティーの後、会場に飾られていたお花が配られたそうで・・・
さっそく、玄関に飾りました。
そんなに日持ちはしないでしょうが、
ほんの数輪でも、お花があると心が華やぎます。
2019年2月25日月曜日
ゴルゴダの丘に月は昇る。
ステージのことを
「ゴルゴダの丘」と表現したのは、
ロシアを代表するピアニストの一人、エミール・ギレリス。
「ゴルゴダの丘」とは、
イエス・キリストが磔にされた場所・・・
日曜日。
一年に一度のピアノの発表会がありました。
今回、私が演奏したのは、
ベートーヴェン作曲「ピアノソナタ第14番嬰ハ短調」第一楽章(「月光」)。
憧れの一曲・・・
ようやく、ここまで辿り着いたかと、
先生に楽譜を頂いたときは、喜びで胸が一杯になりました。
練習に練習を重ね、
発表会当日も家を出る直前まで弾き続け、
会場では膝に楽譜を広げて、心を整えようと深呼吸。
「今年は落ち着いて弾ける」・・・と、思ったのですがね。
結果から言うと、
今までで一番 酷い出来でした。
集中が途切れて、完全に手が止まってしまったのです。
凍り付く会場・・・
沈黙ならば、ここまで恐ろしい思いをしなかったのでしょうが、
とてもショッキングなことに、とある老人に嘲笑され、ヤジを飛ばされてしまいました。
その老人は社会的地位が高く、地元では著名な人物なのですが、
私以外の奏者に対しても、馬鹿にしたような笑い声を上げ、
「こんな曲は嫌いだ」と文句を言い続けていました。
そんな戯言に心を乱される私は、まだまだ未熟。
なのですが、
私にとっては、演奏するにはとても辛い環境でした。
弾き始めてすぐに選曲の文句を言われ、
ミスタッチには惜しみなく注がれる嘲笑。
そして、手が止まってしまうと、大笑い。
もう、どうやって演奏を再開し、
弾き終えたのか記憶が曖昧なくらいです。
地獄を見た、と思いました。
発表会終了後、見ず知らずの女性が私のもとに駆け寄り、
「外野のうるさいのは気にしちゃダメよ。とても綺麗な音だったんだから」
と、言葉をかけてくれました。
それまでずっと我慢していましたが、
「ありがとうございます」を言い終えないうちに落涙してしまいました。
とても辛い経験でしたが、
ゴルゴダの丘にも月は昇ったと、思いました。
2019年1月28日月曜日
もう一歩、踏み込んで。
2019年1月17日木曜日
懐かしい異空間
コンサート後の静かな廊下。
ほんの10分前までは、人が溢れていたのに。
緩やかにカーブを描いた壁と、並ぶダウンライトが、
なんだか宇宙船のような異空間を生み出しています。
その先にある、階段室に繋がる無機質な廊下は一転、
昭和を思わせる、何とも懐かしい雰囲気。
天井の裸電球が、
昔懐かしい劇場の楽屋を思わせます。
壁一面のガラス窓から見えるのは、
冬の連峰と、凍てついた公園です。
春は桜、夏は生い茂る緑、秋には紅葉と、
この窓は四季折々の彩りを、美しく切り取って見せてくれます。
一階から三階まで吹き抜けの、大パノラマ。
このホールのロビーや、隣接する公園は、
息子がヨチヨチ歩きの頃に、
歩行訓練がてら遊びに来た、懐かしい場所でもあります。
今はすっかり私の背丈を越えた息子と歩くロビーも、
良いものです。
建物データ
「ホクト文化ホール」
開館:昭和58年4月1日
場所:長野市若里1-1-3
2019年1月14日月曜日
演奏初め
三連休の最終日。
家族でオーケストラフェスティバルに出かけました。
私と夫は観客席で楽しみ、
息子はヴィオラ奏者として参加しました。
今年第一回目の演奏会です。
まずは、中学生オーケストラの中で演奏。
年明けに、夫と二人で床屋へ行った息子。
「ガッツリ刈り上げたソフトモヒカン」
とオーダーしたらしく、
これまでにも増してトサカが目立ちます。
お友達からは、とうとう「ニワトリ」と呼ばれるように。
まぁ、利点もあって、
トサカのお陰で観客席の後ろの方に座っていても、
どこに息子がいるのかすぐに分かりました。
中学校に上がるまでは、私が息子を美容室へ連れて行っていたのですが、
息子曰く、「美容室は刈りが甘い」とのことで、
すっかり夫の行きつけの床屋へ行くようになってしまいました。
フェスティバル終盤は、息子たち中学生も、
高校生オーケストラに加わって演奏しました。
息子、
これだけ大人数の中で演奏するのは、初めてです。
このオーケストラ、
自分が所属するクラブ以外は、
この日 初めて会い、初めて一緒に音を合わせた仲間でしたが、それでも、
たまたま隣に座った高校生のお兄さんと仲良くなるなど、
息子はとても楽しかった様子。
「今までで一番 楽しい演奏会だった!」と、
幕が下りた後も、興奮冷めやらぬニワトリ君でした。
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