2017年8月17日木曜日
関ケ原を疾駆する
昨年の暮れから読み始めた、池波正太郎の『真田太平記』。
現在、第七巻の「関ヶ原」を読んでいるところです。
いよいよ、真田家が東軍、西軍の敵味方に分かれて、
世紀の大合戦に突入です。
ここに来て、
読み進めるのが辛くて辛くてたまらなくなってきました・・・。
何が辛いって、
真田家はもとより、勇猛果敢な戦国武将たちがどのような運命を辿ったのか、
現代人の私は日本史によって知ってしまっていることが辛いのです。
感情移入し過ぎて、辛くて辛くてならないのです。
過去を変えることは出来ませんから・・・。
「あー!小早川の腰抜けめ!」とか、
「さすがは島津の猛将たち!ようやった!!」とか、
ただでさえ暑いのに、熱くなりすぎて読書で汗をかく始末。
真田幸村の岳父・大谷吉継の、
悲劇的でありながらも清々しさすら感じさせる最期には、
お絵かき中の息子が呆れて手を止めるほど、涙してしまいました。
先日、実家へ帰った際に、
息子が本棚で見つけた私の日本史の教科書。
太平記と教科書を同時進行で読み進めると、
これがまた、面白さ倍増なのです。
歴史に興味がなく、大学の講義でもいつも居眠りをしていた私が・・・
随分と変わったものです。
お金を溝に捨てたも同然と思っていた教科書が、
卒業してから20年経った今、こんなに生き生きと役に立つとは。
学生時代に日本史に興味を持つことが出来たなら、
私の人生も大きく変わったかも・・・なんて無粋なことは言いますまい。
歴史同様に、私の小さな過去も変えることは出来ませんから。
今を楽しみましょう。