2017年11月30日木曜日

「MOONDIAL」



『MOONDIAL』 
  Helen Cresswell 著
  出版社:Oxford University Press New版
  言語:英語
  74ページ




こちらも古本屋で購入した洋書。
Helen Cresswell 著 「MOONDIAL」です。


これはオックスフォード大学出版局から出ている、英語教育用の教材本で、
原作を57ページに短く編集したものです。
挿絵もあり、かなり読みやすい内容となっています。


物語の舞台はイギリス。

主人公は、第六感を持つ少し陰のある少女。
時空を超えた旅をしながら、人の心に巣食う暗部と闘います。

行間からは、イギリスらしい石造りの建物の冷たさや、
古びた庭に立ち並ぶ針葉樹の香りが滲み出て来るようです。


ストーリー自体はとても面白くて、
夢中になって一気に読んでしまったのですが、
そうは言っても英語教育の教材本・・・。
短く編集するために、原作を端折り過ぎている感があります。

ですが、
アメリカの児童書にありがちな明るいハッピーエンドではなく、
陰のある寂しい終わり方には、イギリスらしさを感じることも出来ました。



洋書はペーパーバックでも なかなか高価なので、
古本屋で面白そうな作品を探すのが私には ちょうど良いです。
普段はあまり読まないであろう作品にも、
気軽に手を伸ばせるのが古本の良いところです。




2017年11月27日月曜日

「Marcel and the Shakespeare Letters」



『Marcel and the Shakespeare Letters』
   Stephen Rabley 著
  出版社: Longman
  言語:英語
  16ページ





古本屋へ行ってきました。

今回、手に取ったのは、
Stephen Rabley 著 『Marcel and the Shakespeare letters』。

わずか15ページの小作品で、
全てのページにカラー刷りの綺麗な挿絵がある、読みやすい作品です。
多分、中学1~2年生程度の難易度かと思われます。


主人公は2匹のネズミ。
ネズミのくせに(ひどい言い方!)、良い家に住んでいるんですよ。

内容は、
イギリス暮らしのネズミと、パリ在住のネズミが(2匹は友達)、
古都ロンドンで繰り広げるアドベンチャーミステリーです。

わずか15ページですから、
話の展開に無理が感じられないこともないですが、
それでも、前頁から溢れ出る異国感が何とも良いです。


昨夜は枕元にこの本を持って行き、
ランプの明かりで読みました。
ネズミたちと一緒に、ロンドン気分を味わいました。





2017年11月25日土曜日

息子




久々に夫抜きで、坊ちゃんと おデート。


「大きくなったなぁ」と、
ぼんやりと息子の顔を眺めながら食事をしていたら、
「なに?」と真顔で聞き返されてしまいました。


身長は抜かされ、
足のサイズなんてもう26㎝。
私に似たのか、声変りしたら野太い低音になりました。

可愛い黄色い声で
「ママ~」と甘えてきた頃が懐かしいです。


それでも、
こうして私と二人で出かけるだけ、まだまだ可愛いものかしらね。






2017年11月21日火曜日

13回目の11月21日。





夕方、ソファで行き倒れておりましたら、
夫が13本の薔薇を抱えて帰宅。


11月21日は、私たちの結婚(式)記念日なのでした。


ヨレヨレの服を着て、半目で行き倒れている嫁・・・
花束を見て、慌てて飛び起きましたけど、
記念日をすっかり忘れていたのは、もうバレバレでありました。
(と言いますか、ほぼ毎年 忘れております)

夫よ、すみません。申し訳ない・・・


夫は結婚記念日には毎年、
結婚式で会場のデザインを担当して下さったフローリストさんのお店で、
薔薇の花束を注文してくれるのです。

今年の薔薇は一段と美しかったです。
セピア色がかったスモーキーなピンクで、
花一つ一つにボリュームがあるため、とても豪奢な花束でした。


薔薇が似合う嫋やかな大人の女性にならねば・・・と、改めて反省。


そんなことを言いながらも、
花束と一緒に夫が買って来てくれたケーキを、
たらふく頂いたのでした。




冬の幕開け




今朝、カーテンを開けたら、
昨夜から降り始めた雪が薄っすらと、庭を彩っていました。


まだ積雪量は多くありませんが、
空気は雪の日特有の冬の匂いがしました。





庭のリスも初冠雪。

この綿帽子を被ったような姿が可愛らしくて、
毎年 雪が積もると、リスのオブジェにカメラを向けてしまいます。



雪が積もると通勤や登校が大変ですが、
四季を感じられるのは幸せなことだとも思います。







2017年11月18日土曜日

「Life on the Refrigerator Door」



かなり前に、古本屋で見つけたビビットな一冊。


鮮やかなフューシャピンクに
エンボス加工のタイトル文字が可愛くて、
思わず手に取りました。


『Life on the Refrigerator Door』 Alice Kuipers著。

「冷蔵庫のドアの上の人生」。

パラパラと中を見れば、
タイトル通り、冷蔵庫のドアに貼り付けたメモで
コミュニケーションをとる母娘の話のよう。

・・・と言うよりも、
母娘が交わしたメモそのものが内容となっていて、
補足や説明文は一切無し。(あとがきを除く)
一文一文が短く余白も多いので、洋書でも読みやすそうです。

特に、娘が書いたメモは話し口調のような文章なので、
英語学習に役立ちそうだと思い、購入しました。




購入したことに満足してしまって、
本棚に放り込んだまま放置していたのですが、
『真田太平記』を読み終えて手持ち無沙汰になったので、
ようやくこの本を開きました。


そうしたら、どうでしょう。


ほぼジャケ買いだったので、
予想外の展開に度肝を抜かれ、最後は涙涙で文字が見えなくなる顛末に・・・。

日常的なショッピングリストで始まったメモは、
彼氏との関係を母親に相談するメモや、親子喧嘩の辛辣なメモなどを経て、
胸に迫る手紙へと変化していきます。

ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、
登場人物の親子の年齢設定が自分と近いだけに、
国と言語が違っても他人事とは思われずに、
涙無しには読めませんでした。


多分、高校1年生程度の英語力があれば読むことが出来る内容なので、
翻訳本ではなく、原語で読むのが良いと思われます。

日本語の美しさを完全には英訳することが出来ないのと同様に、
例えば作中に出てきた「I couldn't have a more fabulous daughter.」という一文を
日本語訳にしてしまうと、読んでいるこちらが赤面してしまうような安っぽい内容に
成り果ててしまうでしょう。



本棚にお気に入りの一冊が増えました。







晩秋の庭




紅葉はピークを過ぎ、
すっかり落葉となった晩秋の我が家の庭。

掃いても掃いても、延々と落ちて来る葉っぱですが、
落ち葉に彩られた庭も嫌いじゃありません。


ところで、
プロムナードに置かれた丸いもの・・・ですが、
私の愛車のホイールです。

明日から雪の予報と言うことで、
夫がノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに
履き替えてくれている真っ最中。


冬はもう目の前です。





2017年11月12日日曜日

夢のあと




とうとう・・・・、
読み終わってしまいました。

池波正太郎の『真田太平記』。



正直、読み始めた時は全12巻を読み切る自信がありませんでした。
頓挫することを想定して、
まとめて買わずに、一冊読み終えるたびに購入することにしたくらいです。

ところが読み始めてみれば、
これが どうしてどうして面白くてたまらないのです。

時代劇や歴史ものには、あまり興味が無かった私なのに、
合戦場面では、馬のいななきや兵たちのとよみが聞こえてくるほど。

今年は、入院やら通院やらで病院で過ごす時間が長かったのですが、
真田太平記のおかげで、待ち時間もさほど苦に感じずに過ごせました。


日本史好きの息子の影響で手に取った歴史小説。
ツワモノどもと疾駆する11カ月を経て、
気が付けば私もすっかり夢中です。

海外旅行も良いですが、国内の史跡巡りも楽しいでしょう。
関ヶ原や真田家ゆかりの地を自分の足で歩いてみようと計画中です。